学校社会教育研究会発表
「地域・学校格差をなくし平等に包括的性教育が受けられる社会にするために」in名古屋大学
発表者:NPO法人命と性相談室代表松井知子
司会:名古屋大学付属中高 保健体育科 佐藤健
地域・学校格差がある現状を打開すべく実施した性教育シンポジウム開催について、結果とともに参加者と一緒に考える時間を頂きました。
いろいろな意見もあり、今後に繋げていきたいです。
性教育の現状
・講師依頼は各学校に委任されている
(誰を呼ぶか、何を重視するのかも細かい規定もない)
・担当主任によって学校での「性教育の充実」に毎年違いが生じる
(性教育にかける時間や内容)
・専門講師を呼ぶ、教員や養護教諭のみで実施する場合、知識、経験 などの違いから差が生じる
・学校教員や養護教論が性教育を学ぶ場がなく、教科書や今までの経験しかなく、専門的知識がないまま伝えるため、誤った知識を伝えていることがある
学校が外部講師を呼べない理由
学校社会学研究会発表にての質問や意見
・体育教員になる場合、教員免許を取るにあたって保健の内容についての養成する科目は必修ではないのか
→必修ではない。そもそも設定されていない大学もある。
・なぜ学校で、保健で、と言うことに拘っているのか。学校以外ではダメなのか。保健以外の授業ではできないのか。
・学校では、隣に普段からよく知っている友人がいる空間で性について学ぶことは恥ずかしい。学校外にそういう機会があるなら受けたい
・全員知っていた方が良いと思うので学校という全員受ける授業でやってほしい
・「授業を受けたくない生徒が拒否できる権利」についても考えてほしい
→さまざまなバックグラウンドが理由で、性の話そのものがタブーな生徒も中にはいるかもしれない。
・例えば、「女性でも濡れる」と言う話を絶対に全員にしなければならない理由は何か。
・高等教育機関では、ほとんどの教授は賛同し「やった方が良い」「必要だ」と言うと思うが、教務レベルで「論外」「セクハラ」と言われる可能性が高い。
・保護者や生徒向けにアンケートをとって大多数が必要と感じているのであれば、授業で取り扱うべきだと言う方向に動くと思うので、意見を集約すべき。
→学校に勤務している私(佐藤け)の感覚だと、99%が必要と感じても1人が拒絶したら即刻打ち切られる。今までもそうだった。
・予算がないのであれば補助金を申請したらどうか。